風来坊

テラフォーム 侵略の風来坊のレビュー・感想・評価

テラフォーム 侵略(2021年製作の映画)
2.5
未確認飛行物体が確認され落下。そこから奇怪な事件が次々に発生する。
アメリカ政府に呼び出された圏外生物学者のストーンは事態の把握にあたるが…。オーストラリア製のSFスリラー。

シリアスなタッチの宇宙侵略物。静かで抑えた描き方でじわりとした恐怖を感じさせるが、他の方もおっしゃっている通りで物語が動く終盤までが退屈に感じてしまう…。煽りに煽ってはいますが、冒頭と終盤だけで事足りる話に思えました。

主人公もは静かに流れる話に合わせてか寡黙。
映画的な華は無いですが美人でないのがリアリティーを増しています。
宇宙からの落とされた物は何なのか?途中までは「メッセージ」のような雰囲気もありますが、最初から不穏さが溢れているので行き着く先は分かってしまう…。

侵略のアプローチとしては新しさはあるのですが、こんな面倒な事せんでもそんなテクノロジーがあるなら人類なんてさっさと駆逐出来るんじゃと思ってしまう。その辺は主人公を関連付けさせるための強引さが出ていると思いました。

映像は綺麗で寒々しくストレートなグロさは無いのに、一貫して不気味さと不穏さを出ししている演出は流石。
好きな人はとことん好きなタイプの映画と思います。
しかし、私には合わなかったです…。
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