このレビューはネタバレを含みます
今泉さんの愛と城定さんの性がごちゃ混ぜになった感じで最高。ハンカチは僕が洗うと、群を抜いて下手のところ大好き。映画の中の人たちはいたって真剣なのに、観客は笑ってしまういつものパターン。他人の笑い声を聞ける劇場は良い。キャストもみんな素晴らしい。
愛は素晴らしく美しいものとされてるのに、その対象が浮気相手だったり歳の離れた人だったりすると、途端に否定されるの不思議。当事者にとっては尊いものだけど、側から見ると奇妙だったりもする。同じ愛なのに。世間が神聖視してる愛って注釈が多い気がする。
曖昧さや不完全さ、側から見たときの意味のわからなさこそが人間らしさで、ダメな人間のありのままを描いて肯定も否定もしない。ただ人間を映してるだけ。今泉作品のそういうところが好き。