街で有名なヘアドレッサーのミスター・パット。
引退後、老人ホームで孤独で退屈な日々を送っていた。
ある日、昔の顧客だったリタの死を知らされ、それと共に彼女の死化粧を依頼される。
一度は断るが悩んだ末に依頼を引き受けることに。
ゲイであるパットの過去が切なく悲しい。
老人ホームでの魂の抜けてしまった様な生活から外に出たパット。
ヨレヨレのグレーのジャージを着たおじいちゃんが途中で手に入れたピンクのハットをかぶり街を歩く。
出会う人に「ハロー」と挨拶。
そして仕草が可愛くて。
なんてチャーミングな人なんだろうと思った。
ゲイバーでのドラァグクイーン達とのシーンも凄く良い。
出会う人達がなんだかとてもあたたくて。
今やりたい事、できる事をする、そして人を許すと言うことが大切なんだと教えてくれる。
実在の人物を取り上げた作品。
パット役のウド・キアー最高に良い。
トッド・スティーブンス監督作品