August

笑いのカイブツのAugustのレビュー・感想・評価

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)
3.8
誰かが決めた常識に従うのは嫌だが、その決められた常識の中で認められたと言う自己矛盾。その地獄から脱出するためにもがき苦しむ1人のカイブツを描いた作品。

なんか観賞しながらイライラするなーと思っていたが、実話であると同時に観賞後に自分を見ている感覚にあったからだと観賞後に気づく。
社会不適合、人間関係不得意だけも社会には認められたい点にイライラしてたのだ。
盗んだバイクで走り出した彼はバイクを返すのか、盗んだバイクで走り続けるのか。

何者かになるということは、世間に認められるということである。
彼はまだそれを「お笑い」に向けているが、
いかようにでもなる脆さと狂気を兼ね備えていた。
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