ドキュメンタリーっぽく撮られた、いわゆるモキュメンタリー形式の、タイを舞台にしたホラー映画。タイの奥地の村で土着の風習を追いかけるのだったのが、そこからドンドン不穏な展開に…あっ、これはもうダメだ〜助けて！川口探検隊〜
最初はインタビューも混じえた感じで落ち着いたドキュメンタリーとして進んでゆくんだけど、祈祷師の姪、ミンが何かに取り憑かれたところから徐々に不穏な展開に…もうシャーマン(女神)の継承とか言ってられない、大変な事態になってくる…
スタッフにナ・ホンジンが入ってるので、やはり『コクソン』風味。一体何が起こってるのか、何が正解なのか分からない最悪な疑心暗鬼なまま、ドンドンと最悪な展開に突っ込んでいく…
『コクソン』と比べると、早い段階で「悪」の存在が分かってしまうので、サスペンス的にはちょっと物足りない。もうちょっと「善」と「悪」のせめぎ合いが見たかったところ。
あと人間側のディフェンスがあまりにも甘過ぎるので、いや、それはやられるでしょ感もちょっと強めだっかな。揃いも揃って丸腰ファミリー。
それでも何かに取り憑かれてしまった女性の体当たりの演技は凄かった！もう完全に人間では無いものになってしまったような迫力は凄かったな…映像も監視カメラ映像とか、色々と撮り方の工夫があって面白かった！終盤は悲惨だけどちょっと酷すぎて笑っちゃう感じも。あの逆ミュージックステーションもみたいな、入場シーンは笑っちゃった！
最終的にはカルマの話になっちゃうんだけど、個人的にはもっと個人とカルマとのバトルが見たかったかな。土着ホラーものと言われればそうなんだけど、なんか悔しいじゃない…
こんな時には川口探検隊！進め、タイの奥地まで！…あれっ…あっ、ダメそう…すいません、ダメでした…
