およそ

女神の継承のおよそのネタバレレビュー・内容・結末

女神の継承(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

霧渡る緑深き山々、奇岩と大樹の森を抜けた先に鎮座する神の像――正しく地方の神域といった風景から穏やかに始まる物語…の展開の落差が凄い。思わずのけぞってしまう驚かせ演出、視界を手で覆いたくなるような残酷描写等々、ホラーに欠かせない要素を網羅した終盤はひたすら恐怖で涙目必至。

面白いストーリーだったけど、何が鬼畜かって「想像を絶する恐怖の真実とは……」との触れ込みなのに明かされる真実が部分的過ぎて考察をせずにはいられないという。そもそも明かされてる部分が本当に真実なのかという疑問さえある。



再観賞時用にアウトプットしておく女神の継承ネタバレ考察メモ(妄想成分100%)

●ミンに最初の障りを起こしたのはニムでは?
・ノイからの頼みごとを伝えにきたミンに触られた所を、不快そうに何かで拭っていたように見えた。その後頼まれごとの件でノイと険悪になったところでミンに最初の異常。
・悪いものを入れた自覚があるから猶更ミンの様子を気にしていたし、「バヤンではない」と断言できた。
・他の祈祷師に依頼した儀式に乱入したのは、正しく解決されて呪いの出所がニムだと発覚するのを恐れた。(結果的に彼女が口で言っていたように新たな悪霊を呼び込んだだけとなった)
・最後ノイがバヤンと言っていたのはニムの霊。バヤンなら線香を逆さに刺して事態を悪化させたりしない筈。

●バヤンとは?
・序盤で来歴不明といわれていたので、「鎮めるために祀っていた恐ろしいものが世代を経て神として伝わり、何かの間違いで恐ろしい側面が呼び起こされるパターンかな?」と予想したんだけど、最後まで見てもどちらサイドかよく分からなかった…日本の霊も荒御魂和御霊と両側面あるから善悪などない超自然的な力なのかもと思いつつ、

・善だとしたら:ミンの夢に現れたのは純粋に女神の後継としての彼女への警告。途中で悪霊の力に負けて首を切られ、ノイの言葉に動揺したニムからの信仰も失って完全に無力に(結果、ニムを守っていた女神の加護も失われてそのまま死亡)
・悪だとしたら:「バヤン」とされた女性が亡くなったのはヤサンティア家の者に首を斬られた為で、鎮魂の為神として祀られた。ミンの夢ではヤサンティアの血を継ぐ彼女に自らの死に様を見せて呪っていた。ちょうど代替わりの時期なので少しずつミンの身体を侵食しつつ、ヤサンティア家を呪う他の悪霊も取り込んで強大化。信仰を集める女神ではなく悪霊と化した為女神像の首は切れた。

●ヤサンティア家への呪い
・首を斬られた方々
・食肉にされちゃった犬たち
・ミンの祖父の工場経営が傾いて保険金目的で放火、の現場があの縫製工場?冒頭で建物にも精霊が~って語られていたので、あの建物も悪霊化しているのかなと
・で、あの藁人形は誰が作ったの…

もうなにもわからない…
およそ

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