タイのじめっとした雰囲気と、宗教的な装飾が見ていて楽しい。日本、韓国、中国、台湾のホラーは見てきたけど、タイのホラーは初めてだったので新鮮だった。
ミンの身に起きる最悪の積み重なり方が上手く、引き込まれる。儀式のシーンは「コクソン」でも見せてくれたバチバチのオカルトで、凄く良い。絶対に失敗するだろうなというのが儀式をやる前からわかる。
ホラーとしてもジャンプスケアとじっとり恐怖の塩梅が程よく、ずっと怖くて最高だった。振り向いたらいる、はやっぱりいつの時代も怖いんよ。
ただ、個人的にはもうちょっと宗教的な面でのストーリー展開が欲しかったなと思った。女神バヤンがどういう存在だったのかはっきり分からず、ラストの展開も（映像としては良かったけど）イマイチ飲み込みずらかった。この辺は単に読み解けてないだけかもしれないので、考察を漁りたい。
犬のシーンは辛かった。なんか最近犬が酷い目に遭う映画ばっかり見てる気がするな。
スタッフロールの最後で「撮影にあたり動物に危害は加えていません」と表示されて「人間は！？」って思ってしまった。
あと全編通してPOVなのでちょっと酔った。
