ぼん

女神の継承のぼんのネタバレレビュー・内容・結末

女神の継承(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

呪われた若い女性ミン役の俳優さんすごかった!初めは普通のどこにでもいそうな現代の若者だったのに、どんどんやばくなっていく。呪われていることが見てわかるし、凄まじい狂気を感じた。日本のホラー映画では見かけない演技だと思った。

叔母で祈祷師のニム。ミンの母親。女性たちが継承するしないという話。ミンの母親に初めから継承しておけばよかったのにというのは乱暴。現代で祈祷師継ぎたくないってまっとうな発想。妹のニムを嵌めたのはひどいけど、そのひどさを責められるのはニムだけでは。周り(および我々観客)がミンを責めるのは、違うやろーじゃあなんとかしてくれよ!!解決策!って思う。
ので、スタートというか生まれで結構詰んでる話。この理不尽さがホラーらしくていい。呪いは理不尽。

とはいえニムもかわいそうだし、もちろんミンもかわいそう。どう転んでも呪いに打ち勝てない。

女神バヤンはニムの中にいたのだと思う(ニムはラストシーンで、感じたことはなかったと言っていたけどそれでも)。けれどニムでは足りなくて、力で負けてしまった。

犬が殺されるシーンがつらかった。一方で、悪霊の中に人間と同等の悪として動物がいるのはよかった。ホラー映画で、人間都合の呪い呪われで、動物が供物とか道具にしかならないの、なんで魂レベルで人間の方が上位なの?と不思議だったから。酷い目にあった動物たちの怨霊が人間を呪う、そのシーンがあったのがよかった。あとちゃんとこわかった。

良作。満足。
ぼん

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