このレビューはネタバレを含みます
「哭声」のナ・ホンジン監督が原作にも関わるタイを舞台にドキュメンタリー風に作られたモキュメンタリーの手法を採用したホラー映画。
ムラ、血筋、風習、土着信仰、精霊、神、祈り、呪い etc…
序盤はゆっくりと、でも確実に厭な空気を重ねていき精神的に追い詰められていくさまを描写。
中盤から後半にかけては、ジャンプスケア的な要素も交えながら直接的に観る側に恐怖を与えつつ、生理的な不快感を感じさせる表現も挿入することでより精神も擦り減らしていく。
ドキュメンタリーを撮影している(という設定)からくる、カメラクルーを通して視る変化や恐怖、追い詰められていく様子に呼吸が合うことで追体験をしているような感覚もおぼえた。
