末代先まで祟りました
気になっていたけど映画館に観に行く勇気はなく、サブスク入るのを待っていた一本。ついに、来たる。
じめっとしたアジアホラーかなと思ってビビりまくっていたけど、見てみればアジアホラーの皮を被ったエクソシスト洋ホラーとほぼ同じでは。場所と信仰対象が違えば「悪魔祓い」になるんだろうな。
おぞましさはかなりあるけど怖さはそこまで。終盤の絶望とおぞましさのカーニバルみたいな様相はもはや映画のジャンルが変わっているようで面白かった。
それにしても犬どころかここまでなにもかも大丈夫じゃない映画も近年珍しいのでは。
ずっと巫女として祈りを捧げる人生を生きてきたニムが、最後に溢した言葉がリアルで絶望的。神に尽くしていてもいても、本当は何の存在も感じていない。聖職者でも実際はそういう人たちって多いのでは。もちろん、信じるものの存在を感じなくても信仰をすることが大事だというスタンスの人もいるだろうけど、この映画においてほぼ唯一の頼みの綱みたいなニムがそれを溢すことの恐怖。良い終わり方だった。