ドキュメンタリーの取材クルーはタイ北東部の独自の精霊信仰を追っていた。
そこで精霊バヤンの巫女をしている霊媒師のニムに密着するが、彼女の親戚の若い女性・ミンに異変が現れ始める…というモキュメンタリー作品。
これがタイ文化におけるホラーか！
日本、欧米、最近では韓国や台湾のホラー映画を通してその国ごとの宗教観や恐怖に対する感覚の違い、文化を知れる訳ですが、タイってこんな感じなんだなぁと勉強になりました。
万物に精霊が宿っているっていう考え方は、日本の八百万の神とかなり通じるものがあります。
それ以外にも、キリスト教的な側面や仏教的な側面も見えたりして面白かったです。
いやしかし！
これまで色んなホラー映画で悪霊や悪魔、呪いを見てきたけど、こいつは最凶では！？
本作のに比べれば貞子なんておしとやかな淑女だし、伽椰子ですら田舎のヤンキーレベル！ってくらいヤバすぎでした(笑)
悪や絶望は確実に存在するけれど、正義や希望は輪郭のないおぼろげなものだって感じの締めくくりにグッときた。
