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女神の継承のcabikillerのネタバレレビュー・内容・結末

女神の継承(2021年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

タイ版雑エクソシスト?

前半不気味だけど映像キレイでよかった
こういう湿度高めのしっとりした緑大好き
後半は悪霊版バイオハザードみたいな感じで
やっぱこういうのって映像に出だすと怖くなくなるよね

ストーリーは簡単な感じだけど少し雑
普通に精神病院とかに隔離できない?ていうつっこみ入れまくってた
ニムも祈祷師とかいう地域の人との関わり(特に指示したり指導側としての)が大事そうな役割してるのに家族との会話下手すぎて??
推理も雑だからミスリードされた感になったのでは…?
まぁでも姉のこと恨んでもおかしくないし
兄もちょっとうざめだし救いたくないしな…

俳優さんの演技はみんなよかった
ミン役の俳優さんの演技が良すぎて
途中から辛かった…
段々と自分を奪われていくときの
クラブ帰りに夜に市場を歩いている時のシーン、バスを降ろされたあと…美しすぎる…
ミンのお母さんが自分のお母さんに似てて
ある意味ちょっと怖かった…

後半の家の中の定点監視カメラの映像はめちゃ怖くてよかったです
けどモキュメンタリーにする必要ってあるんかな
没入感っていうよりはむしろドキュメンタリーなのにそんなカメラ持ち続けられるかい、みたいな気持ちが出てきて集中を邪魔した気がする


最後のシーン、
結局のところニムも表面的に信仰をなぞっていただけで信仰できていたわけじゃなかったんだなと思うと…
都会的で洋裁の学校に通って、将来したいこともたくさんあっただろうにあの土地に縛られてしまったことが本当にかわいそうで辛かった
これでよかったと思ってる、ていう言葉を考えてしまう
周りから霊媒として頼られて、ああ言ってたときは信仰はあったのか
女神像が壊されたりで揺らいだのか、もともとなかったのか…
この結果は本当に女神バヤンの力なのか、人間の心のせいなのか
こののシーンだけでスコア上がるくらい考えさせられる大事なシーンだった
この部分だけはモキュメンタリーでよかったと思えたかも
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