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THE FIRST SLAM DUNKのshgtkのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.5
東映アニメフェアの三本立てで、ドラゴンボールと一緒に見た津久武戦、どこで見たのかも覚えていないあの時以来のスラムダンクの映画化。
こんなにワクワクした気持ちで観た映画っていつ以来だろう。エンドロールをボーッと見ながら期待値を軽く超えてきた爽快感に包まれた。

(ディズニーとジブリを除いて)基本的にアニメを全く見ない原作ファンの自分は、声優が変わったとか2Dとか3Dとか歌がどうとかはどうでも良い。
むしろアニメをやってた当時、絵が微妙だなと思ってあんまりちゃんと見ていなかった。それはスラダンだけの話ではなく、90年代のアニメはドラゴンボールを除いて当時の技術的にもそういう作品が多かったし、今の最新の技術を結集させるのであれば音楽も声優も今のベストを結集させるべきだと思う。懐古ファンに迎合するなんて全くやる必要がない。


全ての漫画の中で絵のトンマナが一番好きと言っていい井上雄彦の原画が、ほぼそのまま立体的になってTCXの巨大なスクリーンの中で動いている、それだけでとても興奮した。桜木、流川、ゴリ、りょーちん、炎の男ミッチーがそこにいて、本物のバスケの試合を見ているようだった。
そして音が立体的でコートを駆け回る靴の音とドリブル音に10-FEETの爆音ディストーションギターが最高に気分を上げさせてくれる。
幼少期に親父を無くした喪失感は嫌でも自分の人生にりょーちんを重ねてしまい号泣。
生と死、孤独、残酷な運命、そこから逃げない人間の強さが描かれているからこそ、僕は井上雄彦の作品が好きなんだなと改めて思う。

まさか12歳の時に連載が終わった作品の映画を子供と見ることが人生であるなんて思わなかったよ。湘北が得点決める度にタッチして、最後の流川と桜木のタッチのシーンを娘と真似する日が来るなんてね🏀
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