ハヤシ

THE FIRST SLAM DUNKのハヤシのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
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原作未読了。メッチャクチャ良かった!特に作品に対して思い入れがあるわけではないのである程度冷静に観られた(と自分では思ってる)んだけど、映画としての完成度が高かった。

もし例えばこれを、評判を聞くなり原作を読み終わるなりした後で思い立って配信で観ていたとしたら…と想像すると、映画館に行っておいて良かった〜と思う。映画館で観るのが絶対良いに決まってる!なんて言うつもりはないし、作品の価値は鑑賞方法に依存しないと思いたいけれど、身体に響いたドリブル音や、大きな白い画面を走る鉛筆から生み出されるキャラクターたちや、主題歌である10-FEETの『第ゼロ感』を大きな規模で体感できたのは素晴らしい体験だった(そう、オープニングがすごく良かった)。

わたしはどんな作品でも基本的に小さくて速いタイプを推す傾向にあるので、漫画を読んでいる時点からお前の推しはリョーちんだぞと言われてきたんですが、映画が始まるまではそれが誰だったかすっかり忘れており。しかし始まってすぐ「あれ?主人公、"俺の推し"では?」となって笑った。し、観終わったときはもう「主人公、"俺の推し"じゃん(泣)」になっていた。めっちゃ俺の推しだった。

リョーちんの過去は映画で初出しとのことですが、これから先スラダンを読むとして、推しがこういう人(映画の内容)であるということをわたしは既に知ってしまっているのだが?どうすればいい?逆に言えばリョーちんのオタクはこの映画を観てどんな気持ちだったんだろうな〜?自分でそれを味わえれば良かったんだけど、でもそうすると映画を観ながら「"俺の推し"じゃん(泣)」となるわたしはこの世に存在できないわけで、世の中そう上手くはいかない。
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