映画館で観てこその映画でした！！
漫画をCG化したタッチで漫画ファンも違和感なく受け入れられるキャラデザインに感激！！
ストーリーも、漫画SLAM DANKファンが違和感を覚えない程度に改編されていて、だけど、あの時の感動はバッチリ全部盛り込んであって。
山王戦ってこうしてみると、5人それぞれに見せ場があって。改めてスゴイ漫画だなぁと。
肉付けされたストーリーによって、そしてこの映画では回想シーンのように使われているそれぞれの想いも重なって、涙なくして観られませんでした。
あまり台詞のある構成ではないので、映画館で集中してこの世界に入り込んで観られてよかったと思います。
特に印象的だったのは、足音。床が軋む音。体育館を歩くキュッという音。普通は小さく意識しない程度に入ってるような音が、鮮明にしっかり響いていて。それが自分がその場に居るような臨場感に繋がっているんだと思います。オモチャの飛行機のカチャっという音とか、そういう細かい音ひとつひとつがとてもリアルで、漫画なのに実在している世界というか…。
試合中心で、原作で描かれていた花道のことが省かれているので、原作に触れたことのない人は楽しめるのか…正直わかりませんが、原作(漫画でもアニメでも）が好きだった人は絶対に観て損しない映画です。
更に「ピアス」という短編をご存じの方はさらに感動することでしょう！！
声優陣もアニメの時と全員変わっていると聞いて、正直不安でしたがそこは井上先生自ら監督されているだけあって全く違和感ありませんでした。そして今どきのアイドルアイドルした声ではなく、ちょうど良い塩梅の声で良かったです。
もともと頼りになる美人だった彩子さんが、めちゃくちゃ可愛くなってて。これも嬉しい変化でした。リョータが、可愛い要素が省かれて、ちょっとクールなリョータに描かれていたからバランスなのかな？
そこはちょっと寂しいような…カッコいいリョータが見られて嬉しいような…複雑な心境です(笑)
それぞれが生きているかのようにバラバラに動いていたり、余韻の動き、俯瞰故に漫画や普通のアニメでは見えないカットが見えて別の意味で笑ってしまうなど、CGならではの動きに慣れるまで若干の違和感があったけれど、それは慣れの問題なのかなぁ。
あと、コメディー要素が省かれたカッコいい映画だったからか、個人的には花道の声がカッコ良すぎ(お上品？）た気がします。もう少し、はちゃめちゃで元気な花見の方が良かったかな。
正直子どもはどうなのかなぁ。高校生以上の大人が楽しめるアニメ映画でした。
