ARAN

THE FIRST SLAM DUNKのARANのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
5.0
もっと早く観れば良かった。最初はリョータに主軸を置いて展開するのかってちょっとビックリしたけど、リョータにこんな過去があったなんて..回想が入るたびに泣きそうになってくる。あの二つのリストバンドにはそう言う意味があったのね。遠い星の少年はその腕に約束の飾り、の歌詞の意味が分かった。
オープニングの手書きから徐々にアニメーションになって5人が揃うシーンが最高に興奮した。あの山王戦を本当に観客として見てる感じがして凄い不思議な気分だった。作画が全く違和感なくて、湘北高校のメンバーが本当に実在してるんじゃないかって錯覚するくらいリアルだった。特に桜木が試合中にパスが欲しくてぴょんぴょん飛び跳ねてるとことか、相手にガンつけてるとことか、あぁ桜木ってこんな感じだよなぁって現実として受け止める自分がいた。
桜木が安西先生のあごをプニプニするシーンをあんなにリアルに見れて最高。
あとなんと言ってもリョータがドリブルで突破するあのシーン!あそこで10-FEETの最高の音楽が流れてもうタイミング完璧!あそこの歌詞がpass code a "penetrator" って歌ってて侵入者って意味なんだけど、山王のディフェンスを突破してコート奥に侵入していくリョータにピッタリの歌詞でめちゃくちゃカッコ良かった!!
主題歌の第ゼロ感はリョータのことを歌った歌だったのか。いろんな歌詞がリョータの境遇とマッチしてて、映画を見た後だとさらにこの歌が好きになった。
スラムダンク屈指の名シーンでもある流川と桜木のタッチを最大限に活かす演出をしてたのがマジで痺れた。あの一枚の絵が動くとあんな感じになるのか。本当に最高にかっこいい2人。
最後に桜木がブザービートを決めるシーンで映画館が今まで生きてきた中で一番静かになった。観客の人たちの息の音すら聞こえなかった。本当に不思議な感じで、マジで時が止まったんじゃないかと思うくらい静かだった。あの会場にいた誰もが息を止めてただ美しい弧を描くボールを見つめてた。あのシーンは絶対に映画館で見るべき。
原作のシーンを何個か省いてる所があったけど(魚住の激励とか桜木の告白とか)、この映画はかなりリアルに近づけようとしてる節があったから、原作での少し非現実的な展開は省いたのかな。でもあの映画内で桜木が晴子ちゃんにあのセリフを言ってる所が見てみたかった気もする。
声優の違いは評判ほどは気にならなかったかな
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