漫画家井上雅彦の「映画演出力」スゴイ…
単純なお涙頂戴や笑い取りは子供には受けるが逆に大人はシラける。対してストイックな表現はハマると深い感動をもたらす。この映画はそこがうまい。
冒頭7分音楽もなくひたすら淡々と「昔の話」が続く。
コレが時限爆弾のように後半効いてくるのだが今のテレビ局や製作委員会が絡む映画では怖くてこんなことは決してできない。
とにかくこの思想がブレずに全編貫かれている。
そしてもう一つ特筆すべきは東映アニメーションの制作力。
ここぞという時の動きのリアルさとシャープさ、リズムは他に類を見ない。
原作を合計3ページしか読んでない（笑）私でも十分に楽しめた。というか知らない分、彼らの人となりを次第に知っていく過程がコレまた快感。
コリャまあヒットするわな…
