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THE FIRST SLAM DUNKのioのネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

・桜木花道という存在がやはり紛うことなき太陽で炎で最高だった。
花道のジャンプ、見るたびに"""希望"""だった、、、一度や二度じゃなく本当に彼が飛んでる瞬間の全てが希望。飛ぶたびに「この男がいるから大丈夫」だと思わせてくれる存在。本当にありがとう…………。ありがとね………。

・三井寿…
普段の言動は瑞々しい粗暴さを感じる人だけど、プレー中に彼のスリーポイントから生み出される軌跡は余すことなく洗練されていて、あのシュートを見るたびにスポーツ観戦というより何か美しいものを目にした時の高揚感と感動を味わっていた。
スリーポイントの瞬間コート全体が澄んだ空気に覆われ神々しさに満たされているようで、それが堪らなく美しい🤦🏼‍♀️
後半へろへろふらふらで「腕が上がらない」と言っていたし(リョータとの会話以前にも呟いてたので多分本気でそう思ってる.冷静に自分の身体を分析できている)、こちらが見てるのも苦しくなるくらいボロボロの身体を引き摺っているのに、彼の中にある折れない根性が肉体の強健さへ繋がって最高値をどんどん更新している。なんかもうそれに戦士の器を感じて、痺れと熱さが胸の奥をずっと渦巻いてる感覚に包まれてて…隠喩等ではなくガチで戦士だと認識してる…… ちょっともうかっこよすぎる…助けてほしい…。
ケジメもつけられる.己の弱さも未熟さも受け入れられる.根性折れない.己と仲間の信念を欠片も蔑ろにしない.身体の限界まで越えられる... 大した漢だよ凄すぎるよ。

・宮城リョータがショートケーキの苺を一番最初に食べるタイプだと知れた嬉しさ可愛さ☺️
あと彼も精神力の強さに痺れた。
人によっては緊張しちゃってるじゃん!と差すかもしれんが違うんだよ、あれは何よりも強いんだよ…
緊張と恐れを踏み越えて通常通りに見えるように過ごす時点でも凄いことなのに、そこに余裕までも演出して最終的には乗りこなしてる。これが出来る器…どれだけとんでもない男なの…?と宮城リョータが乗り越えてきたものの大きさと彼の強さに震えてた。涙出そうになるくらいかっこいい。

・私は『無双』や『君臨』の画が好きなオタクなので沢北栄治を誰も止められないシーンにすごいゾクゾクした。
征することを良しとされた大海原を楽しんで自由に泳ぐ…みたいな無双の仕方で良かった。
彼の醸し出す『余裕』も好き。
常に学び続ける喜びと、万事を"己の努力で乗り越えてきた"が故の力が備わっている。そうやって吸収してきた成功体験が土台となって根底から余裕が湧き出ているのが良い。
やる事なす事イージーモード🤷🏼‍♂️系の経験値の低い余裕じゃないところが好き。
戦士として歩み続けてきた者特有の余裕。(この人沢北栄治のことも戦士だと思ってる…)
そしてこれは山王全員に言える凄さで、『裏打ちされた余裕』という強さをものにしてるから自分だけでなくメンバー相手の余裕も信じられるし、その様子がこちらにもビシビシ伝わってきて無双好人(むそうすきんちゅ)は大喜びでした。

・最後の展開が素晴らしすぎて思い返しては鳥肌が立つ。
ちょうど直前にアニメを履修しており二万本シュート練が記憶に新しかったので尚更感動した。
仲間へのパスという強さを手に入れた流川楓が紡いで託して、桜木花道の研ぎ澄まされたジャンプシュートで終わるあの構図…あの瞬間も澄んだ空気で満たされてたな…良かった……。こんな…こんな最高で天才な勝利の仕方ある……?と震えてくる………。

・オープニングの構成と演出がめちゃくちゃかっこいい。
「この映画(のかっけえところ)はこういう事だよ」というのが凝縮されていて、作り手側の解釈のようなものを感じる。
観終わってからどんどん深みが増すオープニングで最高だった。
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