このレビューはネタバレを含みます
凄まじい映像美。
これだけでも満足出来ます。
序盤、そもそも誰の何処と戦っている何のバスケの試合なのかすら説明が無いという、映像も物語も大胆に選択と集中した作りだなと思いました。
しかし、宮城周りのストーリーとして徐々に描写がされていき、物語の意味がわかる様になっていく構成。序盤は試合のシーンは知っている場面が淡々と消化される無機質な映像だなと退屈でしたが、物語に厚みが出て行くにつれて、試合描写も段々と熱くなって行く。とても引き込まれます。
ただ、残念なのは宮城周りでは無いエピソードは描写されないものが多かったり、時間の関係上描ききれない話の蓄積や人物描写が随分と足りない分、エモさと話の厚みが原作には全然届かない。
流川描写が薄いのは本当に勿体無い。
流川と桜木との関係性がちゃんと描かれていないと、試合終了周辺のシーンのカタルシスが何割か引きになってしまう。
でも、約2時間で山王戦を映画化する上でこれ以上は難しいと思います。
原作とは別の充分凄い作品だと思います。
最後のシーン、何故、宮城が留学したのかは謎。
