きりん

アステロイド・シティのきりんのレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
3.8
1955年アメリカ南西部砂漠の街アステロイド・シティ。隕石落下による巨大なクレーターが観光名所となっているこの街で科学賞を受賞した5人の少年少女とその家族が招待される。授賞式中突如として宇宙人が現れ大混乱に陥る話🛸✨


ウェス作品ではお馴染みとなった豪華キャストが大集結は言わずもがなでどこを切り取っても眼福でしかない🤩個人的にはスカーレット・ヨハンソンのハラりとマヤ・サーマン=ホークの登場が胸熱✨

本作少し複雑で、モノクロパートがテレビ番組(裏側)を見せていて、ウェス過ぎるパステルカラー部分は劇中劇という構造。つまりアステロイド・シティとはテレビ番組で紹介される群像演劇なのだ。全部演技ってわけ。

未知との遭遇である宇宙人の登場なんかはシュールでユーモアあってそれでいて可愛いすらある。近くで行われる核実験含めて当時のアメリカが随分反映されてるようだけどあまり深く考えずにウェスワールドに没入するのがまる✨

終盤では1回観ただけではちょっと理解出来ないセリフの連呼があるけどこれもあれもウェスワールドが創り出す不思議体験と思えばいいかな笑

ちなみに主要登場人物には実際の作家や俳優のモデルとなった人物がいるそうな。それを踏まえた上でもう1回観てみたい🤤

時代や歴史的背景をこんな風にオリジナリティ溢れる世界観に落とし込めるウェス・アンダーソンはやっぱ天才だわ✨


渋谷で開催された『ASTEROID CITY EXHIBITION』にも行ってきました。ここでは使われた小道具や衣装が展示されていて小さい催しながらも世界観に浸れてとても良かった✨
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