たったたたいち

アステロイド・シティのたったたたいちのレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
4.2
‘’パステルカラーの絆創膏‘’
町山智浩氏のレビューのこの言葉、流石でございます、、、

観客が手札を知っているにも関わらず、映像の完成度は想像をアッサリ超えてきた🫠
つまりは、W・アンダーソン監督の完全な横綱相撲。かっけぇです✨

劇中劇というシステムと、メッセージが難解なので、見る人を選ぶかも。しかしユーモアや感性が美しい映画だった👍👍👍


以下ネタバレあり







「起きたいなら眠れ」とは、妻が亡くなった事や、「作品が書けない」といった‘’現実‘’に対して目覚めるには、‘’虚構‘’が必要だ、というメッセージだ。たぶん(笑)
劇中劇というフィクションに浸り、現実に帰った時、観る前とは違う景色を探しに行ける。
だからこそ、特別な鑑賞体験をさせてくれる作品だと僕は思う。

この映画は、‘’人生なんてナンセンスだ。しかしそれとは無関係に美しい瞬間は訪れる‘’ って暗に主張してるから分かりにくい。しかもそれに同感できないと観客は不快な思いをしてしまう。
だからこんな恥ずかしいエゴは、人に見られないように「パステルカラーの絆創膏」で隠してるのかなぁ?なんて想像してます😏