映画＝芸術、愛、そして人生。乗りたかった列車に乗れなかった人生、もう間に合わないかもしれない人生、それでもただ前に進んでいく人生について。自分が存在しえなかった憧れの地、そして時代に思いを馳せる映画としてのノスタルジー、演技を通して自我を見つめる過程。ウェス・アンダーソンは常に好きの最高点を超えてくる。ブルーとイエロー、オレンジ色のカラフルな劇中劇ももちろん大好きなのだけど、何よりモノクロームの舞台裏パートがとびきり素敵でそれも良かった。
“you can’t wake up if you don’t fall asleep”
