nemumi

アステロイド・シティのnemumiのネタバレレビュー・内容・結末

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

物語を上手く消化できなくて、観てから1ヶ月以上経ってしまった。

ウェス作品は何でも食い入るように観てしまうけれど、最近の2作品(フレンチ・ディスパッチ…)は物語それ自体よりも画面作りの方に面白みを感じていたかもしれない。

それは物語の元ネタになっている時代とか文化的背景をよく知らないからなんだろうなと思うのだけど、それはそれとして登場人物達はみんな一癖二癖あって魅力的だった。
ヘンテコな発明をする天才少年少女達、傷を抱えた大人達…
マクベスの魔女を連想させるような3姉妹が可愛い!
(名前が”アンドロメダ、パンドラ、カシオペア”で、ギリシア神話にちなんだ星座とか宇宙を連想させるのも素敵!)
そしてあの宇宙人!!!
前売ムビチケセットでTシャツ買って本当によかった。

舞台的演出を感じるウェス作品がついに舞台を映画の中に取り込んだというか、架空の世界であるはずの舞台パートがカラーで現実感のある「映画的」映像で、リアルなはずの舞台裏パートがモノクロで場所が固定された「舞台的」映像だったので、愉快に混乱させられる感じがあった。
ウェス作品特有の、早口で感情の抑揚はあまりないのに胸に残る台詞があったり、ほろ苦い切なさが心地よい。

CGかと思っていたロードランナー、実は人が操っていたことを知って嬉しかった。さ〜すが〜!
nemumi

nemumi