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アステロイド・シティのchaooonのレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
4.3
㊗️ウェス・アンダーソン✨初オスカー受賞🏆✨

Netflix配信の『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』で本年度アカデミー賞で短編実写映画賞を受賞👏
ノーランと同様、初受賞って、まだ獲ってなかったの?という驚き!!!
ということで、去年の劇場鑑賞忘れ物レビュー…✍️

相変わらず作り込まれた世界観や美しい映像を観ているだけでもう満足度が高いクオリティ✨
そしてシュールな物語😇
ウェス監督作だと『グランドブダペストホテル』がマイベストなんだけど、それと並ぶくらいこれも好きだったな✨

①1955年を舞台にネバダ砂漠の架空の町アステロイド・シティに集まる人々と事件を描く群像劇🏜🚀
②という新作舞台劇を上演するに当たって劇作家や俳優たちが奮闘する舞台裏🎭📕
③更には新作上演に先駆け舞台裏メイキングを記録したTV番組の放映📺🎥
多重構造で見せるザ・ウェス・ワールド🌈

演劇の中の世界「アステロイド・シティ」の方がリアリティがある描写とカラフルな映像で描かれ、逆に現実の世界である舞台制作の裏を描くパートはいかにも作りも物のような平面的でかつモノクロで描かれる。
当時のTVがモノクロ放送だからってことでもあるけど、虚構の世界の方が色鮮やかに描かれるって、この逆転感はなんだかいい✨

「目覚めたければ眠れ」
本作のキーワードがそれを物語る?

どっちのパートも横移動のカメラワークが多くて、また独特のテンポ感✨

いつものウェス作品同様、常連組も合わせて豪華過ぎるキャスト陣✨
その中でも、スカヨハン演じる子持ちのスター女優ミッジがインパクト強いな〜😍
キャラクターやその美しさもだけど、びっくりヌードシーンも🫣
(顔は映ってないから本人じゃないのかな?)

先生役にはマヤ・ホークちゃんも❣️
出番少ないけど、博士のティルダ様や自動車修理工のマッド・ディロンの役も好き❣️
現実パートではデフォーや劇作家のノートン、TV番組の司会のブラインアン・クランストンが渋く締める🖤

3人娘がママを蘇らせるため、ホテルの裏の道端に遺灰を埋めて儀式するのが可愛すぎる🥹💕
ちびっ子半魔女たち口が達者🤣
従うしかないトム・ハンクスじいじの図が堪らん😌💕

ストップモーションみたいな宇宙人パートも👽💚
一連のシーン全部シュールだけど、ちゃんとポーズするの最高📸
宇宙人役がジェフ・ゴールドブラムという驚き🤣

天才少年少女たちの遊びは見てるだけで頭痛くなるけど、リークの仕方がまた賢い😇
と思えば人類史上画期的な発明の使い道はティーンらしくて、このアンバランスさがいいわ💘

どんなにその世界に没入していても演劇って幕が降りた途端に終わるもの。
キャストは役から自分自身に戻るし、セットは崩され、物語の続きは存在しない。
今まであった世界が一瞬で消え去ってしまう。
何度となく感じたことのある、あの寂しい感覚。
オーギー一家を残して、みんな忽然と姿を消したアステロイド・シティのあのエピローグを観て、同じような寂しさというかあの消え去る感覚を覚えた。
でも同時にどこか物語が続いてくれるような、薄らした希望も感じる、とても素敵な余韻で満たされたエンディングだった😌✨

てか、今作はそういえばアカデミー賞完全スルーですか!?え?美術ぐらいノミネートされても良いのでは??納得いかないわね😇
だから尚更、短編の方で念願のオスカー受賞だったのに、ウェス監督不在でなんだよ〜っとTVの前でずっこけましたわ🤣
そろそろウェスの過去作も制覇していきたい✨
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