世界は芝居でできてるし人生は演劇なんだよ。
目覚めたければ眠れ(眠らなければ起きられない)。夢へと睡眠へも深く潜ることでしか気づけない事実、感じられないこと、抱けない感情がある。現実と虚構を行き来しながら、現実も進む。閉鎖された街で徐々に現実味を失っていく人々。火傷の痛みだけは「現実」だった。
物語を司るものがなくなった世界では、「芝居」が何かわからなくなる、自分で物語を進めるしかない。解釈も意味もいまはわからない。それでも物語は進む、進めなければならない。
目覚めれば、いたはずの登場人物は全員いなくなってる。
暗くて孤独な物語。
永遠とは何か。