最初ちょっと難しい構成だなと思ったけど、劇中劇とそれを紹介するTV番組と舞台裏の構成になっている。
ポップな色合い、シンメトリーな平面構図と縦横の垂直な移動撮影は絵本や紙芝居みたいで相変わらず綺麗で可愛いウェスらしさ全開。1950年代のアメリカが舞台で核実験や宇宙人やマリリンモンローで沸く時代のちょっぴり変わった人たちの群像劇。
カメラマンのオーギーは妻であり子ども達の母親を亡くした。女優でありシングルマザーのミッジ。どこか喪失感に包まれた2人がそれぞれの部屋の窓越しに話をするときの構図がすごく好きだった。
あとは宇宙人が隕石を持って行くときのシュールな感じと写真で撮られたシーン好き。