実話怪談集「怪談新耳袋」の制作スタッフが怪談で語られた場所を実際に訪れて検証を行うという心霊ドキュメンタリー「殴り込み!シリーズ」第19弾にして最終章。
監督:佐藤 周
人型の霊を撮りたい。
ガチモンを撮りたい。
音とか声じゃないもんを撮りたい。
最後にふさわしいものを。
「レジェンドの復活」
初代・劇場版の監督・村上賢司が参戦。
強力な助っ人とともに向かったのは「Kスタジオ」。
過去、ドラマの撮影中に霊が映りこんだという曰くの廃スタジオ。
おじさんたち、楽しそうだなぁ。
ミッションは、映画撮影を行い心霊をとらえよ!
映画撮影に夢中になりすぎて心霊ドキュメンタリーを完全に忘れるおじさんたちすき。
「花束みたいな茶道した」
50過ぎのおっさんたちによる青春ラブロマンスは端的にきもちわるい。
「破られたタブー」
ずっと女人禁制でやってきた新耳Gメン。
しかし、このタブーがついに破られる。
新メンバー角 由紀子。
正直、Gメンのおっさんたちよりはるかに度胸が据わったTHE オカルティスト。
おっさんたちが騎士道精神を燃やすようなリアクションはまずしない、オカルト界の女帝。
そんな女帝とやってきたのは某湖。
「はち」の名前が決まった、あの地である。
そして、角 由紀子といえば「こっくりさん」。
目隠ししててすごい精度で動かすなぁ。
「世界怪談遺産」
怪談新耳袋Gメン、最後の新メンバーが襲来。
新キャップ・木原浩勝。
木原はとある場所について熱く熱く語った。
ヨコザワ・アクターズ・スタジオ。
心霊映像の撮影率100%というとんでもスポット。
普段は劇団の稽古場になっているこの場所は、それだけで映画が一本できてしまうレベルのとんでも心霊物件。
(このへんの詳細は「三茶のポルターガイスト」(監督:後藤 剛)を鑑賞されたい)
横澤プロに所属していた練習生の肝試し映像が流れる。
(角 由紀子も撮影当時は初見だった模様)
これやばい。
手が出てくるやつはみたことあったけど、うしろで誰か歩いとるやん。
とんでもない心霊映像に大盛り上がりの新耳Gメン。
つーか木原浩勝が一番楽しそうにしている。
絵しりとりミッションでも怖がるどころか、水が出てきて大はしゃぎ。
その後のミッションでも頻発する怪現象。
心霊スポットとしての格のちがいをこれでもかと見せつけてくる横澤プロダクション。
照明の明滅なんて珍しくもなんともないからな、ここ。
「ラスト・ツアー」
Gメンが最後に訪れるのにふさわしい場所。
それはやはり、Gメンたちに呪いが降りかかる場所であろう。
神隠しに会いたい。
訪れたのは通称「神隠しの山」。
ラストミッションの前に火を囲み最後を惜しむGメンたち。
トンネル内にテントを張っての心霊キャンプ。
果たして、Gメンたちは神隠しにあうことができるのか?
<総評>
「怪談新耳袋 殴り込み!」、これにて完結。
ラストにふさわしい撮れ高祭り。
やはり横澤プロダクションは別格だった。
シリーズいろいろあったけど、おつかれさまでした。
2024ー旧027