悲しかった。たくさん泣いてしまいました。
死が迫った時、
受け入れたり、抗ったり、
大切な人の前から離れたり、死にたくないと離れたくないと思ったり、
きっといろいろな感情が渦巻くのでしょうか。
そんなさまざまな感情を、小松菜奈さんが必死に表現しようとしているのが伝わってきました。
藤井直人監督の描き方も、それを表していて、かなり揺さぶられました。
小松菜奈さんは、もともととても好きな女優さんですが、
きれいで可愛くて儚くて、美しかったです。
より一層、今まで見た中でダントツで魅力的に映し出されていました。
藤井監督の作品の色使いや光の加減などがとても好きです。
坂口健太郎さんは、初めはこの役は坂口健太郎さんじゃなくてもいいんじゃないか、なんなら山田裕貴くんと交換でも成り立つんじゃないかと思ったけど、あの頼りなさから力強さまでを兼ね備えている点では適役だったかと思います。
余命が決まりかかっている方の家族の気持ちはとても辛い。父、母、姉の気持ちを思うと涙が止まりませんでした。
それでも作品に登場する役の人たちみんな、とても逞しく優しい人たちでした。
いい作品だと思います。
