しんちゃん

余命10年のしんちゃんのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
4.0
まさに小松菜奈の本領発揮という作品。
明るく振る舞いながら、どこか寂しさを感じさせる役作りはいつもながら素晴らしい。
肺動脈性肺高血圧症という何故か若い女性が患者の中心になる難病。癌が革命的な治療進歩を迎えている中、今なおあまり進歩が見られないのかと悲しく感じる。
「余命十年って、短いんだか長いんだかわかんないでしょ」のセリフが切なく胸を打つ。
坂口健太郎の気弱な青年から、愛を通して逞しい男に成長していく描写、泣かそう泣かそうとはしないエンディングに共感が持てる。