Atsu

余命10年のAtsuのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
4.5
Filmarksのフォローしてる方々がこぞってレポしていて行こっかな〜と思ってたところ友達のお誘いがあり鑑賞!
この手の映画は感情移入型か冷めた目で見てるかの両極端なのですが、この映画は… 大号泣すぎて疲れながらレポ書いてます(笑)

とりあえず来年の日本アカデミー賞の候補はこれですね、それくらい良かったです。

私が個人的に響いたのはセリフの重さ。「心から愛する人に出会えて良かったな」「人生一度きりだから」「僕の生きてきた人生は平凡だったけど」「誰かの役に立てば私の生きてる意味になる」とか。演者さんの演技の上手さと演出が相まって心にかなり響きます。
知ってて観に行ったけど、脚本は私の大好きな岡田惠和さん。今年は岡田さん無双ですね。岡田さんの脚本の映画ドラマにめちゃくちゃ泣かされてます。

演出も本当に良かったです。春夏秋冬幸せそうに楽しそうに過ごしているシーンが今後の展開を予感させて、私はすでに泣いていました。
ビデオカメラでの演出も日常を切り取っているようで切なさを助長させてたと感じました。
監督は知らずに観に行きましたがまさかの藤井監督…。エンドロールで驚きました!

キャストも申し訳ないのですが、小松菜奈ちゃんと坂口健太郎さんだけ知って観に行ったらまあ豪華。友達役の山田裕貴くん、奈緒ちゃん。姉役の黒木華ちゃん。演技良かったな〜。
物静かだけど、茉莉への愛は人一倍感じる父役に松重豊さん。1人で茉莉の言葉を聞きながら泣いてるシーンが本当に良かったです。考えただけでも思い出し泣きしそうです。
リリー・フランキーさんは、凄かった。私基本玄さんの言葉で泣いてた気がします、それくらい心に響くような言葉をリリー・フランキーさんの表現で紡いでいたな…。

なんといっても主役の2人ですね。私は小松菜奈ちゃんのこういう系の映画に専ら弱い。小松菜奈ちゃんが切なさのニュアンスを表現するのが本当に上手なんだと思う。

病気については申し訳ないけど無知でした。これを機に知ってみようと思います。

とりあえず周りの人に勧めます。いろんな方に響くと思います。
Atsu

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