こもえ

余命10年のこもえのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
4.0
2022*041 その瞬間を大事にするということ

全編通して切ない。

“その時”に向かっていくのですが。

「余命10年って笑っちゃうよね。長いんだか、短いんだか」という茉莉の言葉。

和人に心を許せない茉莉の心情を思うと。。。

それでも2人でいることで、お互いの人生の意味を見出すことができた。

その瞬間瞬間の積み重ねが大事なんだけど、命と日々向き合わなければならない茉莉を見てると胸が苦しくなる。

原作者の方の生き様も含めてテーマとしては重いんだけど、小松菜奈の役者魂、四季折々の移ろいとともに撮影された作品の雰囲気、坂口健太郎の最後の表情も良くて、余韻の残る作品です。
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