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余命10年のLUXHのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
3.4
邦画には疎く恋愛ものかなと思うと敬遠してしまうため比較的丁寧に説明されていたネタバレサイトを見てから視聴した。

原作はフィクションの小説でありつつ、執筆された本人も短命であった、従って本人の境遇が幾分か反映された内容である、作者のその後の加筆修正により鮮明にそれが感じ取れると言った内容であった。

原作と脚本の違いがはっきりと説明されていたので原作が好きな人にとっては賛否がかなり分かれるのかもしれないと感じたが、監督の描かれていた過去作品などに触れ中立的なリアルを肯定するネタバレの方の解説を読んでからだったので違いを反芻しながら、かえって前知識なしでの表面的な流し見よりも切なさに感情移入して視聴できたかなと言った感想を持った。

原作と異なると聞くと冷たい印象や見せ場を作ろうとするわざとらしい印象を抱きがちだが、丁寧に作られた映画かなと感じた。

時折挿入される桜のシーンの画の特別な美しさが印象的だった。
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