題名から予感はしていましたが、深い悲しみを秘めた作品でした。仕事終わりにこの映画を観て、家で一人涙垂れ流しでした。その感動は、主演小松菜奈の卓越した演技力によるものが大きいと感じています。彼女の演技は、例外なく感情を揺さぶり、他の作品でもめちゃくちゃ感動したことがあります。
また、他のキャストの演技もこの作品の感動を一層深めています。
この作品は実話に基づいているわけではないようですが、原作者の小坂流加さんが難病を患っていた事実と、彼女が「余命10年」の文庫版編集完了後に若くしてこの世を去ったという背景は、映画に対する感受性をさらに強めます。
とにかく涙なしでは観られない、心を打つ作品でした。