長かろうと、早かろうと、余命というものを下されてしまえば、何をするにも最後を意識した人生を送るんだと感じました。
産まれた瞬間から、ある意味私達も余命を宣告されているようなものなのかとも感じました。
10年。私のような若い何も分かっていない子供からすれば、すごく長く、無駄にしてしまいそうな時間です。余命宣告の中でもかなり長いものだと思います。でも、きっと今日までがあっという間であったように、10年なんてあっという間なんだと。
ノンフィクションに近いフィクション。
映画の中だけでも恋愛をさせてやりたいという意向に私は酷く胸を打たれました。
初めて映画館でここまで泣きました。
途中、彼女が幸せそうにするシーンがありましたが、映画のタイトルを見る限り、やはりこの幸せにも限りがあると感じ、涙するシーンでもないところで泣いていました。
タイトルも「余命」という言葉も結局は死が付きまとい、終わりを感じざる負えません。少しながらではありますが、自身も映画の終わりと共に彼女の短く、限りある命を彼女と一緒に感じることが出来たのではないかと、勝手ながらに思っています。