金春色

箱舟の金春色のネタバレレビュー・内容・結末

箱舟(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

沈みゆく船とそのことに無関心あるいは気づかないふりをしている乗客たちは地球とそこで暮らしている私たちの暗喩だろうか。沈むところまで沈んでそこからやっと動き出す。沈んで終わりではないラストに希望が持てる。独特のキャラクター造形とクラシック音楽がシュールさと不気味さの演出に効果を上げている。セリフひとつなく人間たちも無表情なのだけど、それが現状を黙って受け入れているさまを実によく表している。
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