えいこ

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版のえいこのレビュー・感想・評価

4.6
何度も観ている作品だが初めてのIMAX。
1995年製作だが、世界観は普遍的で、観るたびに新たな気づきがある。絵はもちろんのこと、音楽、脚本も流石の完成度。

記憶、意識、身体…自分を自分たらしめているものは何か。哲学的な問いが続く。顔や目のアップ、手や指の生々しい動き、内面に響く声は特に特徴的。他人の夢や記憶を埋め込まれた人間の哀しさ、素子の魂に手の届かないバトーの切なさ。作品全体を漂う哀しみや切なさは、人間そのものが根源的に持つものなのだろう。生身でも電脳でも。

人類は未だ生命を定義することができないでいる。
えいこ

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