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ドーナツキングのsashaiceのレビュー・感想・評価

ドーナツキング(2020年製作の映画)
4.2
アメリカのフードアイコンドーナッツ🍩🇺🇸で一大帝国を築いたカンボジア移民テッド。彼の子どもから孫へカンボジア移民のコミュニティに受け継がれるドーナッツ帝国。アメリカンドリームを掴むこととは?を知る教科書のような作品。レーガン大統領の「アメリカは移民の国」と繰り返し出てきたように移民が何世代も経てどのようにアメリカの反映に貢献してきたかを知る素晴らしい作品✨ 帰りドーナッツ買っちゃったよ(むしろ不可避、、) it's donuts time🍩🍩のシーンで揚げたての香ばしいドーナッツ生地に砂糖やクリームばっさーってかけた映像を小刻みに見せられる拷問状態。。

デッドさんもただの成功者じゃない!カンボジア大虐殺で難を逃れて何も持たずに着の身着のままアメリカにやってきたいわゆる難民だ。家族経営という"死ぬまで働きます!成功するまでは!"という無限の労働と既存大手ドーナッツ店と比べて破格の人件費の安ささが功を奏し、前半30分で絵に描いたような大成功を収めちゃったテッドさんの伝記になっている。このまま明るい感じで終わると思ったけど、、やっぱり酸いも甘いも見てきたキングも人間だった。。誰もが心の中に宿す闘争がテッドにギャンブラーとしての火をつけてしまい後半は人間テッドとしての苦悩の物語が明らかになる。しかし彼らのコミュニティの中に彼を恨む者は一人もいない。カンボジア移民が異国に来て、大金を獲得できる可能性と道筋を築いた彼の功績はハンパじゃない。失ったものは大きいけど彼の笑顔から今は心の平穏を見つけてやっと落ち着きを取り戻せたのかなと思いホッとしました。
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