ブラックユーモアホフマン

レイプハンター 通り魔のブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

レイプハンター 通り魔(1986年製作の映画)
4.1
この話、男女を逆転して作った場合どうなるか。案外面白みのない普通の話になるんじゃないか。それを想像すると嫌悪感が増すきらいもあるが。『プロミシング・ヤング・ウーマン』みたいになればいいのに、なんて思いながら観てたがそうはならず。まあそこも面白がりながら観たのは観たんだが。

しかしやはり面白いところは面白い。

特に音。音楽の使い方も、ラジオとか電話の声の使い方も。

あの謎の医師とのシーンも面白かったなあ。ブラウン管の映像から場所を移動するカットには燃えた。

なんだあの荒野のコインランドリーみたいな不思議なロケーションは。コインランドリー映画史に残る作品だと思う。

『恐怖分子』は分かりやすいが自分は今年観たのでやはり『デカローグ』第6話「ある愛に関する物語」を想起した。

今年は『燃えよ剣』でもお見かけした山路和弘さん。若い!若すぎて始めは山路さんなのか確信が持てなかったが、あの特徴的な犬歯で分かった。

【一番好きなシーン】
・ブラウン管の映像からの場所の移動
・今までより気合いの入った服でコインランドリーに行く。電気が消える瞬間。