これはめちゃくちゃ好きなやつだった。
童夢にインスパイアされたという話だったが、割合そのままなイメージもあって興奮する。しかし序盤の猫のくだりは正直ふざけんなよ、とは思った。思ったけどな〜…反面、それに見合う表現で代替できるものはなかなかない。
また、子供を邪悪や純粋といった枠組みで見ていないところも良かった。
イノセントは罪がない、という意味（純粋とはニュアンスが違う）。つまりは子供である彼らは本来なら大人が守るべき存在であり、彼らの問題は大人の問題であって、起こった大小数々の事件は彼ら自身の罪とは言い難い（主にベン君）。
また主人公であるイーダの状況も同じ事が言える（ある種のヤングケアラーなため）。彼らを邪悪と観るのは、子供らしい時間を送らせてあげる事もできない（想像すらできない）安全地帯にいる大人の解釈でしかない。
にしても、エンディングのキレの良さに胸を突かれた。苦しいほどに。
エンドクレジットも良い。
