ありめろん

イノセンツのありめろんのレビュー・感想・評価

イノセンツ(2021年製作の映画)
3.4
昨今じわじわときている北欧ホラー。
北欧ホラーといえば、ミッドサマーやLAMBとかが有名だね。
不穏な空気でじわじわと嫌な気持ちにさせる系が年々好物になりつつあるので、今回すごく楽しめました。

公開前からじんわり話題になっていたんだけど、北欧ホラーなのに広大な自然とかが出てくるわけでもなく…。
舞台はどこかの集合団地で、そこの敷地内のみで話が展開されていく。

これ、大友克洋の漫画からインスパイアされた作品らしく…、ちょっと読んでみたいなって思った。
誰か漫画貸して🤲

ちなみに漫画とストーリーは全然違うらしい。笑
映画は映画で、タイトル通りのテーマがハマってて良かった!
善とか悪ではなく、無垢が一番怖くて厄介だから、子供が怖い系のホラーは好き。
着信アリとか、ブライトバーンとか…。
呪怨の俊雄が怖くないのは、意思を感じないからかな。笑

本作は主に子供たちだけで話が展開されるんだけど、演技経験が浅い子達とは思えないほど良い演技だったのも見どころ。
音楽や演出が派手ではない分、子役4人の呼吸や目線、感情の揺れ方を贅沢に鑑賞できるのがとても良かった。
子供って、親が思うよりずっと空気が読めるし気が使えるから、子供なりに頑張ってる姿にちょっとうるっときた🥹
あと、お姉ちゃんがある事をした時のお母さんの反応にも、うるっときた(歳だなぁ…)

一応ホラー映画なはずなんだけど、なんかちょっと切なさを感じたよ。
ちなみに、超能力が使える子供が、力の使い方を誤って暴走するって、クロニクルって映画が先駆けだよね?
あれより年齢が下がっている分、力の使い方が感情的過ぎてハラハラしてしまった。
そして自閉症のお姉ちゃんの強そう感が凄くて、途中の助けに来たシーンが面白かった。ボスの風格があった。笑
サイキックバトルの王道の熱さとかはないけど、もっと掘り下げてほしい欲が高まったね。
でも欲しいものを全部見せてくれないところも北欧ホラーらしい!



あとはこれから見る人には気をつけて欲しいのが猫のシーン…、もうね、この手の映画に犬やら猫が登場した時点で覚悟はしないといけないのよ😭
家帰ってから、つい猫抱きしめたよ🫂
あれはアカン。ほんま。
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