おもしろくはない(自分に都合のよくない)環境だけど、子供ゆえにどうすることもできないことに対してのいらだち。
力を得たことでのこじらせ方。
やらかしてしまったことに対する焦りや恐怖。
それら全てが子供特有のもので、それを演じきってるキッズ達の演技力がとにかくすごい。
『童夢』にインスピレーションを受けたということで、自分並み、もしくはそれ以上の能力を感じとったときの焦燥感や、最後の対峙の再現度が素晴らしかった。
物語としては、あれだけの事をしたので相応の報いは受けなければいけないとはいえ、『童夢』と違い、ベンジャミン君は流石にちょっと気の毒だと思った。
無機質な同じ建物の集合体、さまざまな家庭環境を孕んだちょっとした閉鎖空間、やっぱり団地って国が違っても魅惑的な何かがある面白い舞台だなぁ。
