元ネタの童夢は先に読んでいましたので、どうしても比較しての感想になってしまいます。
団地を舞台にした子供にしか使えない超能力でのバトルという点は共通していますが、テーマはかなり違いますね。
こちらは子供の定義があくまで身体にフォーカスしていて、それぞれのどうしようもないフラストレーションや抱える闇みたいなものが超能力のかたちで表象する、社会派スリラーという感じでした。
童夢は精神面での未熟さとか残酷な無邪気さ、あくまで子供の遊びに重きが置かれていましたので受ける印象が全然違います。
北欧スリラー特有の静かで重厚な作風にマッチした見応えのある作品でした。
ただ、ちょっとしんどいので2度目は当分いいかな…。