しお

死刑にいたる病のしおのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.6
白石監督なので覚悟はしていましたがとにかくグロいです。韓国映画並みのグロなので苦手な人は画面が見れないシーンが多そう。
原作読んでいったので話はわかっていましたが、主人公雅也のモノローグをぐっと削り、榛村のシーンを足したのが印象的だった。パン屋の作り込み、雅也の部屋や実家の作り込み、良かったな。榛村の朝のルーティンシーンに置かれていたダニッシュミニクッキーが中盤以後、榛村に取り込まれかけている雅也の部屋にもさり気なく置かれている演出すごく好き。
阿部サダヲはもうなにをさせても末恐ろしい。おどおどした中山美穂も良かった。
終盤の榛村と雅也の対峙シーンの演出本当にすごかった。榛村の服や背景やらに金村の過去回想が映るところ、あれは白石監督らしからぬが良きでした。
ただ、尺の関係からか雅也が悩むよりもトントン拍子に真相にたどり着いてしまったので、前半少しもたついた印象のところを削って、榛村が父なのでは?の疑惑を引っ張ってほしかったな。また、ラストのおちがとても好きなんだけど、あれはあんなふうにおどろおどろしくするのではなくさらっとこう、わかってみると怖いみたいな感じだと良かったかな。
岡田くんに前半後半で差異をつけさせるためだろうけど前半もったりした話し方してるのが聞き取りにくくてちともったいない。
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