健全な人物がほぼ出てこない映画という印象。
そして終始 曇天か雨か夜。
拘置所の看守の心をも掴む榛村大和(阿部サダヲ)という男が怖すぎる。
この男は死刑執行される直前の自分のことも楽しむのではないかと思ってしまう。
唯一、筧井雅也(岡田健史)が父親が現れるかもしれない台所で母親に「自分の本当の父親」を聞くなんて間抜け過ぎる。それともそこまで気が回らないほど2人とも心が病んでいるの?
でも何も自分では決められない母(中山美穂)は心が未熟あるいは壊れているのか 思考・判断・決定ができない人物としてリアリティーがあった。
ラストもどんより体力持っていかれる感じ。
体調の良い日に観ることをオススメします。