うめ

死刑にいたる病のうめのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
2.9
原作未読(というか、最近、めっきり小説読まなくなってしまったわ、、)

まず手短に表すなら、
ひと昔前の「サイコパスってとんでもなく異常で小賢しくて怖いんやで〜」映画。

サイコパスって言葉が認識されるぐらいの時代に公開されてたら、もっと面白いと思ったかもしれんが、さすがに世界中の作品で擦られまくった題材、設定。
変に耐性、というか、既視感というか、展開もサイコパス、異常殺人者ならこう考えるだろう、こうするだろうなとか、ある程度、違う創作物のキャラや実際のシリアルキラーと被せてしまって、実際、その通りの行動を踏襲するから、なかなか期待値を超えるのは至難の業かなと、、

それに、サイコパス=青白い知的な優男
というステレオタイプ(実際、テッド・バンディとかもだから、そうなのかもしれんが)も作品感溢れていて、まぁそうだよなという気持ち。
これはもう様式美に近いかもな笑
人身掌握術に長けているという点においては、たとえば、尼崎や北九州の一家乗っ取り事件のような知性を感じさせない、一見すると粗暴でDQNな人間が実はサイコ知能犯ってのもありな気がする。
白石監督の凶悪の題材になった上申書殺人事件の2人もその類やったかもしれんし(あれは単純に獰猛やっただけかもやけど)

あと、原作がそうなら仕方ないけど、そうはならんやろぉっていう展開があったり、そんな奴おらんやろぉっていう人間がいて、冷めてしまうことも、、
とはいえ、アベサダオが所々で見せる目力は安直なサイコパスとわかっていても、やはりゾクゾクさせてくれて良かったし、ラストに多少なりとも考察させる台詞を残して終わるのは個人的に好きだった。

結果あれですわ。
んー、なんだろうな。まぁまぁ、まぁって感じやった笑

あ、傍聴席に阿曽山大噴火いたの笑ったわw
うめ

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