白石監督の演出が光る光る！面会室のガラスを利用した多種多様な見せ方で画面全体の緊張感を非常に高くしている。観客の勘ぐりを次々と覆していくような展開も大変におもしろい。
やっぱり阿部サダヲがすごい。柔らかな口調と裏腹な底の見えない黒すぎる瞳がとにかく恐ろしいからこそ断片的に見るだけでも心を許してしまいそうになる人柄の良さとの対比が際立つ。全部見た後でタイトルに意味を考え直すと腕を組んで唸ってしまう。
残虐描写がかなり多いし白石監督は基本的そこ見せないでってところを見せてくれるから見ていて結構精神的にくるところもあるからそこは要注意だけど、そういった描写に耐性がある人は是非とも見てほしい良作。
