映画館で見逃していて、DVD発見したので。
うん。
GWに観る映画ではちょっとなかったかもなんだけど、イヤミス好きなので興味深く観れた。
阿部サダヲの眼のハイライトを消す演出（元々サイコ味がある俳優さんなので、消すといい感じに心の深淵ドロッドロ感がᴡ）と、面会室のガラスに反射する二人の映像が、心掴まれてドロドロ深淵沼に堕ちかけるのか、逃れられるのか的な感じでなかなか良かった。
親との関係性に恵まれなかった子供に近づいて自尊心擽って操り人形みたいに遊ぶ、てのは、ちょっと自分が親役をしたかったのかな…うーん、なんかね、永遠に心の深淵の泥の中でお人形遊びとかごっこ遊びを続けてる感が、闇を感じた。
ターゲットの信頼を得て、割と頂点で殺しちゃってるから、Scrap and Buildというか。
もしかして、人間関係リセット癖の究極の形なのかなあ、これって。
もし、大和が人の親になれていたら…scrapの部分はなかったのかな？ それ故に雅也に自分が父親だとミスリードを誘うような事を言ったのかも。
仮にもし、大和が父親だったとしたら、雅也は大和の真のお気に入りになっていて、操る事も殺すタイミングを図られる事もなかったんだろうか？
いや、父親だとしても、やはり親子の関係不全になるのか、それとも殺してしまうのか。
などと、観ているといろんなifが湧いてくる映画でした。
ちょっと閲覧注意な殺害シーンとかあるので、苦手な方にはオススメしませんが、世間的に当然与えられるべきとされる親の愛に恵まれなかった人々が演じる悲しいパペットショーでした。
原作本、積ん読のままになっているので、後で読みたいと思います。
