鹿shika

死刑にいたる病の鹿shikaのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.6
20人以上の真面目な少年少女を、拷問しながら殺害した、シリアルキラーの死刑囚が自分の地元から出た。それも小さい頃にお世話になっていた優しいパン屋の店主。
ある日「1つだけ、冤罪がある。その真犯人を突き止めてほしい」と手紙が届く。

阿部サダヲに感服です。
どんな表現力してるんだろう。毎日何を考えて生きてるんだろう。
どうしたらあんな表情を作ることができるのだろう。
”シリアルキラー”というものは、どうしても”カリスマ性”がつきものになっている
ジョーカー然り、ハンニバル然り、夜神月然り、、

しかし、こ物語の男も肩を並べるほどの極悪人だが、阿部サダヲの演技のお陰で、
さらに不気味なものになったと思う。
さらに、シリアルキラーの話ではなく、あくまで主人公は手紙の依頼を受けた大学生の青年なのである。

ざっくり言うと、この大学生を動かすこと自体を楽しんでいた。
塀の中で、毎日毎日暇だったのかもしれない。
塀の中でああっても、いつもと変わらず、人をマインドコントロール(表現が合っていない気がするが)できるところが、この男の恐ろしさである気がする。

さて、『死刑にいたる病』と言うパワーワードなタイトルの意味はなんだったのか。
このタイトルを目にしただけで「見たい!」と思わせられた。
青年の大学の講義で”死に至る病”について語られる場面があったな。
と思い、検索してみると、哲学者のキェルケゴールの代表的著書に「死に至る病」と言うものがあった。
こちらを引用したのだろう。
もちろん原作もこれから読もうとしているが、キェルケゴールの「死に至る病」も読んでみることにする。

タイトルの考察はこの2つを読み終わってから、ゆっくり考えることにする!
また書く。さらば!
鹿shika

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