死刑にいたる病のニッチーのレビュー・感想・評価

数年前に小説を読んでいた。その時から好きな作品。予告で見た、阿部サダヲの目の奥に光がないシーンが忘れられなくて、やっと映画を観る事ができて良かった。じわじわと着実に関係を深めていって、どこまでも獲物の心身をいたぶる執念と、やはりあの目が心底怖く、絶対に近くにいてほしくない人物だった。でもなぜか自分もコントロールされて引きずられていきそうな引力がある。不思議なゾワゾワを味わえる作品だと思う。