取材を理由に生まれ故郷のメキシコ奥地にある村を訪れた主人公だが、足を踏み入れるなり捕らえられ、自由を奪われ、監禁されてしまう
何でも村へ来る前に立ち寄った不可侵とされる洞窟に入った際に、悪魔にとり憑かれてしまったのだ…というお話
こう言っては失礼ですが「未開の地」ともいえそうな木々の生い茂る森林地帯に偏在する村で、その地だけに言い伝えられる土着信仰とそこから派生する「伝説」の数々ってやっぱりわくわくするじゃないですか
もちろんこの作品もポイントポイントではそういった部分が見えるものの、じゃあその雰囲気が存分に伝わるかといえばなかなか上手くいっていないように思います
腹の底から延々と湧き出る黒いヘドロなんかは儀式の雰囲気を醸し出していますし、暴れる主人公が何かの力によって両手両足を打ち付けられるような描写はたまらなくシャーマニズムなのですが、全体的に見ると面白さが足りていなかったかなあといったところ